刑事物語(1982)

武田鉄矢さん、好き嫌いの分かれる俳優さんだと思うのですが、私は好きです。
1980年に中学生だったワタクシ、金八先生の超リアルタイムだったってのもあるかもしれません。

1977年の山田洋次監督「幸せの黄色いハンカチ」で高い評価を受けた後、1979年にはTBS系ドラマ「3年B組金八先生」でブレイク、1991年には「101回目のプロポーズ」と出演作品は大抵がヒット。

 

こういう役者さんって実はあまりいないのではないでしょうか。

 

ということで、私のいちばん好きな出演作は1982年の「刑事物語」第一作。

 

木製のハンガー(えもんかけ)をヌンチャク代わりにした「ハンガーヌンチャク」で有名な作品ですね。
この作品、むかしの日本映画の真骨頂のひとつ。
今はほとんど見られなくなった寝台特急での長旅もいいです。

 

映画って時代時代の風景が残るんですよね。
そこも映画の好きなところ。

 

武田さんの素朴で正義感が強く人のよさそうな味が映画で際立っています。
自分が他者からどう見えるのか、武田さんってよく分かっていらっしゃる方なのだろうな。

 

それも才能のひとつですよね。

 

出てくる当時の「某単語」が原因で、今ではほとんどオンエアされないのですが、以降の続編より断然おもしろい。

2作目からは武田さんのナルシスト全開な感じが出過ぎて、ストーリーも正直いまひとつなんですが(あくまで麿的には、ですが)、この第一作は撮り方もストーリーも本当にいい。

 

泣きます。

 

ヒットした吉田拓郎さん「唇をかみしめて」も良すぎて泣ける。

この曲の詩にしても、今の時代にむしろ合うんじゃないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA