短篇映画をみているような音楽「秋桜(コスモス)」

季節が全く違うテーマでごめんなさい。
山口百恵さんの代表曲のひとつである「秋桜(コスモス)」の話です。
この曲も昨日ご紹介したさだまさしさんの作品です。

結婚式の前日の情景描写・心情描写がとにかくすばらしくて、これも短篇映画を見ているようです。
音楽なのに「映像・イメージ」を聴いている人に浮かばせるって、すごいことです。

倉本聰さん脚本で知られる「北の国から2002遺言」で、吉岡秀隆さん演じる純くんが、内田有紀さん演じる結ちゃんを雨の中クルマで家まで送る途中、カーラジオからこの曲が流れるというシーンがあるのですが、「映画」の中でこうした「映画を想起させる曲」を用いるという方法に感動した記憶があります。

映像を志す者としては、映画というものは、画像を扱う、という性質から、どうしてもイメージを固定してしまうものだと考えがちですが、逆に、映像を通して観客一人一人のイメージを自由に想像させることが出来たら面白いだろうな、なんて考えたりもしました。

秋桜(コスモス)はそんなことを空想させてくれるところも好きです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA