やすらぎの郷

4月からテレビ朝日系で始まった倉本聰脚本のドラマ「やすらぎの郷」がおもしろい。

いや、まだ序盤だと思うので本当におもしろくなるのかはまだわからないのだが、とにかくおもしろくなりそうな気配がすることは確かだ。

「やすらぎの郷」という「テレビ黄金期を手掛けた者だけが入居できる秘密の超高級老人ホーム」を舞台に繰り広げられるストーリーなのだが、制作背景、出演陣、シナリオからして、もう最高に反体制的なのだ。明らかに若年層中心となっている「テレビ」を取り巻く「時代」をぶったぎっているのだ。

4月からテレビ朝日系で始まった倉本聰先生脚本のドラマ「やすらぎの郷」がおもしろい。

いや、まだ序盤だと思うので本当におもしろくなるのかはまだわからないのだが、とにかくおもしろくなりそうな気配がすることは確かだ。

「やすらぎの郷」という「テレビ黄金期を手掛けた者だけが入居できる秘密の超高級老人ホーム」を舞台に繰り広げられるストーリーなのだが、テーマ、制作背景、出演陣、シナリオからして、もう最高に反体制的なのだ。明らかに若年層中心となっている「テレビ」を取り巻く「時代」をぶったぎっているのだ。

本来、反体制というものは、若者層から壮年層に対して向けられるものであったはず。それが、いまや、50代の私たちの父親世代である倉本聰先生という高齢者側から若年層へ向けて発せられる、というだけでもう最高にパンク。しかも、明らかに倉本先生ご自身を投影していると思われる主人公・菊村(石坂浩二さん)に「おれとタバコの付き合いは、お前との付き合いよりよっぽど長いんだ!」と言ったような倉本節炸裂な台詞を言わせたりとか、近藤正臣さん演じる親友のプロデューサー(若い奥さんがいる設定、ということで恐らく「北の国から」の杉田監督がモデルと思われる)と本音の語り合いをしたりとか、石坂さんの本当の元妻である浅丘ルリ子さんや、本当の元恋人である加賀まりこさん演じるキャスト陣に「わたしのためにもう一度脚本書きなさい!」と言わせたりとか、こんなの、倉本先生じゃないと絶対に書けない。

老人を扱った、ということで、実際は私の世代よりもずっと上の世代に向けた「発信」なのだろうけれど(実際そう謳われている)、ひょっとすると、このテーマに勇気づけられる若年層から青年層、壮年層も多いのではないか。つまり、高齢者層のためのドラマと銘打ってはいても、実は上の世代から下の世代へ向けられた「時代」へのメッセージでもある、という見かたもできそうだ。それはもしかしたらこのドラマのテーマを感じ取ることで、「主観」を発信することに知らぬ間に「とまどい」を植えつけられた自分を発見できるから、そして、堂々とそれを発信していいのだという当たり前の姿勢を再確認できるから、なのかもしれない。

八千草薫さん(もう86歳になられることにびっくり!)をはじめとする大スターたちの夢の競演もみどころのひとつ。「寺山さんの「田園に死す」の八千草さん綺麗だったよナア」なんていう楽しみ方もできそう。

実はまだ既に放送された分を見切っていないのだけれど、これから先、どういう展開になるかがたのしみです。

http://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginosato/

 

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