トマトケチャップ皇帝〜オリジナル完全版〜 

僕は正直に言うと寺山修司氏のリアルタイムファンではありません。
まだ、7〜8年程度の寺山ビギナー(笑)であります。
6年ほど前、寺山ブームとかで、数多くの会場で
彼の名作の上映会が催されていたようですが、
これもそういったもののひとつで、
新宿紀ノ国屋ホールで1回きりの特別上映会として発表されたものです。

神保町の岩波ホールなどでも上映会があったようですが、
今回のこれは、かつて「ジャンケン戦争」と題して分割上映されていた作品や
未発表の寺山氏所蔵フィルムを加えたオリジナル完全版だったわけですね。

またまた正直にいうと僕はこの映画の意味が全然わかりませんでしたね。
ただねー、ヤラレタという感想だけが残りましたね。
そう、意味なんてきっとないのですよ。
詩、なわけですね。
映像の中の世界にいつしかはまりこんでいる自分に
ふと気づく訳なのですが、
あれだけ意味がわからないでもハマれるというのは、
もはや「詩」以外のなにものでもないですね。
サスガー、というのがほんと実感でした。

解説にほとんどなってませんが、解説なんて寺山作品にはもはや無意味でしょう。
じゃー、なんでこの作品を今回選んだのかというと、
ただ僕個人の趣味による、だけなのでした・・(笑)
この作品を多くの人に知ってもらいたかったのですよ。
彼はこの作品についてこんなコメントを残しています。

私たちはこの作品の主人公である一人の小さな権力者の肖像を
「トマトケチャップ皇帝」と命名した。

シチュエーションは、まずある日突然、宿題をやらないということで
父親に殴られた子供が、いつもなら泣いて机に向かうところを、
その日に限って振り向きざまに父親を刺殺した。
あるいは殴り殺したと設定した。
それを合図に国の抑圧に耐え、管理家庭に服従していた子供たちが
一斉に蜂起しはじめるのである。
子供による子供のための子供の空想のユートピア、つまりはエロス社会をつくる試み。
それは大人たちがつくった「国家」という概念に代わるに足る
幻想の共同体になりうるか?
少なくとも玩具箱の中のヒットラーユーゲントくらいになるのではないか。

・・・ビデオもでてるからこれは見逃せないよん!

戻る