楳図かずお作「蝶の墓」(1969年ティーンルック掲載)

楳図かずおさんフリークはここに来られる方々の中にも大勢いらっしゃると思いますが
今回僕は彼の作品群の中で特に好きなこの作品を取り上げてみたいと思います。
楳図かずおさんの作品はどれも「なんでこんな凄いストーリー、思いつくんだ??」
というようなものばかりなのですが、はっきりいってこの作品は特に凄いです。
「漂流教室」や「洗礼」など、楳図作品は何作か映画化されていますが
何故この作品が映画化されていないのか、その方が不思議です。たしかにあまり有名な作品ではないのですが・・。

何故かわからないが、とにかく蝶が大嫌いな少女が主人公となってこの作品は進みます。
その理由は物語が進むにつれ明らかになっていくのですが、その話の展開が手に汗握るなんてものじゃないです。
結論からいってしまえば、結局トラウマだったわけなんですが、その結末たるや、大どんでん返しを食らいます。
そしてラストシーン、もう感動モンですよ。僕が何故、映画化されないんだろうって言ったかがお判りになるはずです。
月並みですが単行本に収録されている筈ですから是非ご覧下さい。僕と一緒にとりこになりましょう。

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